- はじめに|なぜ今、食洗機を検討するのか
- 食洗機を使うメリットは時短、節水
- 10年愛用したパナソニック食洗機 NP-TME2
- 食洗機の選び方①|工事の有無で選ぶ
- 食洗機の選び方②|設置場所を考慮する
- パナソニック食洗機(卓上型)5人用の3機種比較(NP-TZ500・NP-TH5、NP-TA5))
- パナソニック食洗機と他メーカー(シロカ、アクア)食洗機の比較
- 購入したパナソニック食洗機NP‑TA5‑Wのスペック
- パナソニックのNP‑TA5‑Wを実際に使ってみた感想
- 食洗機で洗う際の注意点
- 食洗機の手入れ方法は簡単
- 分岐水栓を自分で取り付ける
- 食洗機を購入した後のおすすめアイテム
- 購入価格・最安値情報
- まとめ|4人家族にぴったりの食洗機を選ぶなら、目的と暮らし方に合った一台を
はじめに|なぜ今、食洗機を検討するのか
「食洗機って便利そうだけど、ウチには無理かも…」
そう思って購入を見送ったことはありませんか?設置場所の問題、価格のハードル、そもそも本当に必要かどうか——。私自身、10年前に初めてパナソニックの食洗機を購入し、自力で設置して使い続けてきました。そして先日、その食洗機がついに故障。新しい機種を選び直すことになりました。
この記事では、買い替えを機に検討した最新の卓上型食洗機の比較や、検討の末実際に購入したパナソニック食洗機NP‑TA5‑Wのレビュー、使ってわかった利点と注意点を詳しくご紹介します。特に、「買いたいけど踏み切れない」という方が気になるポイントに絞って解説します。
食洗機はただの「便利家電」ではなく、時間と水を節約し、暮らしの質を底上げするパートナーです。導入の不安を一つずつ解消しながら、10年間使ってわかった「本当の価値」をお届けします。

食洗機を使うメリットは時短、節水
食洗機が壊れてから一ヶ月ほど手洗いをしていたのですが、やはり食洗機の便利さが身に染みて分かり、購入を検討し始めました。食洗機を使うメリットは以下の3点です。
家事をする時間の削減
食器を手洗いする場合、家族4人分の食器を洗うのに20分くらいはかかると思います。食洗機を使用する場合、食器をさっと下洗いして食洗機にセットするだけなので、5分くらいでできます。特に油のついたタッパーなどは、手洗いだと綺麗に洗うのが大変ですが、食洗機は油汚れを強力に落としてくれるので、全く手間がかかりません。
食洗機が壊れ、食器を手洗いしている間に、もっとも手間に思えたのが水筒洗い。柄のついたスポンジでこすり洗いしても、いつの間にか茶渋がついていて…。食洗機があれば、セットするだけで毎日きれいに洗ってくれます。
お菓子作りの時も食洗機は大活躍。クリームやバターでべとべとになったボールも、食洗機がまとめてきれいにしてくれます。子どもの誕生日など、イベント時には洗い物がたくさん出て憂鬱になりますが、食洗機があれば一気に片付けが楽になります。
水道代の削減
食洗機は節水できる家電です。水道局の公式サイトによると、5分水を流しっぱなしにして食器洗いをすると、60リットルの水を使用するそうです。流しっぱなしにはしないように気をつけていますが、食器洗いにかかる時間は20分くらいかかっているので、60リットルくらいは使っていると思います。食洗機で使う水の量は大型のもので10リットル程度。1/6の水道量で洗うことができます。(ただ、食洗機は電気代がかかるので、かかる費用としてはプラスマイナス0といったところでしょうか。)
手荒れしなくなる
食器洗いが短時間で済むので、手荒れが解消されます。私もひどい時は手の皮がむけてぼろぼろでしたが、食洗機を使うようになって手荒れしなくなりました。
10年愛用したパナソニック食洗機 NP-TME2
10年前に購入した置き型の食洗機、パナソニックNP-TME2。初めての食洗機の購入に、張り切って色々調べたのを覚えています。エディオンの独自モデルで、80℃すすぎ、低温ソフトがあり、機能面で充実していました。(この二つの機能が気に入ったのですが、実際はほとんど使いませんでした。)
汚れもよく落ち、なんの不満もなく使っていましたが、ある日から食器がきれいにならなくなり、修理の方も呼んだのですが、古すぎて修理不可ということで、処分することになりました。
処分は地元のリサイクル業者が無料で引き取ってくれたので、大変助かりました。

食洗機の選び方①|工事の有無で選ぶ
食洗機はおおまかに分けて三つのタイプがあります。我が家ではもともと分岐水栓タイプを使っていたため、今回も分岐水栓のものを選びました。分岐水栓タイプは洗濯機のようにスイッチを押すだけで使用でき、非常に便利です。一方、工事不要のタンク式、自動給水タイプの食洗機は毎回タンクに水をくんだり、バケツに水を用意しなくてはいけないので、手間がかかります。
ビルトインタイプ
ビルトインタイプはキッチンに組み込む形で設置するので、リフォーム工事が必要になります。ビルトイン型の引き出しタイプは食器を入れる際にやりづらいので、フロントオープンタイプがおすすめです。ビルトインタイプはすっきりした見た目で人気ですが、商品代金、工事費を含め、非常に高額です。
卓上タイプ・分岐水栓(工事必要)
卓上タイプ・分岐水栓は自宅の水道に分岐水栓を取り付けて設置するため、使い勝手がいいタイプになります。工事費が必要になるのと、台所の水栓によっては分岐水栓を取り付けられないので注意が必要です。ご自宅の水栓に分岐水栓を取り付けられるかは、パナソニックの公式ページで確認できます。
工事については簡単なもので、自分でやることで工事費を節約できます。私も最初に購入した際に自分で取り付けを行いました。(今調べたら、分岐水栓の取り付け工事は4000〜5000円とのことですので、面倒な方は頼んでもよさそうですね。)
卓上タイプ・タンク式、自動給水(工事不要)
卓上タイプ・タンク式、自動給水は工事が必要ないので、分岐水栓が取り付けられないお宅の方に人気です。最近では多くの機種が出ており、選ぶ楽しみもあります。
タンク式は本体のタンクに水を入れる必要があり、給水の手間がかかります。自動給水タイプは付属のバケツにためた水を、ポンプで汲み上げて給水します。タンク式より楽なので、分岐水栓を使えないお宅の方は自動給水タイプをおすすめします。
食洗機の選び方②|設置場所を考慮する
食洗機はサイズが大きいので、設置場所を用意する必要があります。私の場合は、水道横のラックに置きました。
本体サイズはもちろんですが、扉が開く範囲を調べて、そのスペースがあるかも調べる必要があります。また、蒸気口の上には物が置けないので、その点も確認するとよいでしょう。

置く場所が確保できるのであれば、できるだけ大きいサイズを選んだ方が使い勝手がいいと思います。大きい食洗機であれば、食器だけでなく、鍋や調理器具も一緒に洗うことができます。
食洗機内に余裕がある場合、私はプラスチックゴミも一緒に入れて洗浄しています。プラスチックゴミは捨てる前に洗わないといけないので、手間が省けて便利です。
置き場所については各メーカーのホームページに記載がありますので、確認することをおすすめします。

パナソニック食洗機(卓上型)5人用の3機種比較(NP-TZ500・NP-TH5、NP-TA5))
項目 | NP-TZ500 | NP-TH5 | NP-TA5-W |
---|---|---|---|
価格帯(目安) | 約9万6千〜10万5千円 | 約8万〜8万8千円 | 約7万5千〜8万円 |
容量(食器点数) | 40点(約5人分) | 40点(約5人分) | 40点(約5人分) |
除菌機能 | 〇(ストリーム除菌+ナノイーX) | 〇(ストリーム除菌洗浄) | 〇(ストリーム除菌洗浄) |
標準使用水量 | 約9.9L | 約9.9L | 約9.9L |
運転時間(50Hz/60Hz) | 約84/79分 | 約84/79分 | 約84/79分 |
自動化機能 | 〇(AIエコナビ) | 〇(AIエコナビ) | なし |
予約タイマー | 〇(1時間〜8時間まで設定可) | 〇(4時間後予約) | 〇(4時間後予約) |
消費電力量 | 約770Wh | 約770Wh | 約770Wh |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 550×344×598mm | 550×344×598mm | 550×344×598mm |
ナノイーX機能 | 〇 | × | × |
おまかせコース | 〇 | × | × |
80 ℃すすぎ | 〇 | 〇 | × |
低温・低温ソフト | 〇 | 〇 | × |
我が家では元々パナソニックの5人用の食洗機を使っていたため、同じ置き場所で使える3機種を比較しました。結論としては一番価格の安いNP-TA5を選びました。
NP-TA5は表を見てもらえれば分かる通り、3機種の中では機能面で劣っています。しかし、以前私が使っていた食洗機にあった機能、「低温」「80℃すすぎ」はほとんど使いませんでした。
子どもが小さかった頃、プラスチック製の食器が多かったので、「低温」は必要かと思ったのですが、意外と通常のモードで洗っても大丈夫でした。「80℃すすぎ」に関しては、食洗機で洗う水温は通常モードでも60℃と十分高いので、あまり使わなかったです。
最上位機種のNP-TZ500についている「おまかせモード(※)」は便利そうだな、と思いましたが、洗剤の自動投入とモードの自動選択に2万円以上のお金を出す必要性を感じませんでした。それに、自動投入に使える洗剤は液体洗剤になるので、消耗品にお金がかかるのもマイナス要素でした。(洗剤は液体より粉末の方が安く、洗浄力も高いです。)
※「おまかせモード」は汚れ具合をセンサーで判断し、洗浄の強さや時間を自動で最適化する機能です。「洗剤自動投入」と組み合わせれば、洗剤量まで機械が調整してくれるので、ボタンひとつで手間なく洗浄できます。

パナソニック食洗機と他メーカー(シロカ、アクア)食洗機の比較
同じくらいのサイズの食洗機で、シロカSS-MA351とアクアADW-L4Aも比較しました。
両方とも私が購入したパナソニックのNP‑TA5‑Wと同価格帯で、大きさも大体同じ、機能面も遜色ないと思いました。
以前使っていたパナソニック食洗機が壊れた際の修理の対応がよかったこと、パナソニック食洗機の方が高さがあり、上かごに多く物が入りそうだと思ったのが決め手になりました。
項目 | シロカ SS‑MA351 | アクア ADW‑L4A |
---|---|---|
容量(食器点数) | 36点 | 40点 |
乾燥機能 | 送風乾燥(オートオープン) | ヒーター温風乾燥+自動ドアオープン(送風併用) |
除菌機能 | UVライト除菌(600時間寿命) | 高圧「クワトロシャワー」による除菌(99%以上)、UV乾燥時ライトあり |
標準使用水量 | 約8.5L(分岐水栓時)、9L(バケツ給水時) | 約10.5L(標準コース) |
運転時間(50Hz/60Hz) | 約89分(「標準」モード) | 標準コース約170分(乾燥あり)、乾燥なし125分 |
予約タイマー | 1〜6時間(1時間単位) | 1〜6時間(1時間単位) |
消費電力量 | 約923W/951W (消費電力) | 950Wh/980Wh(消費電力量)、モーター42/70W+ヒーター834W |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 550×350×500mm | 550×360×500mm |
価格帯(目安) | 約6.9〜7.5万円 | 約6.5〜8万円前後 |
- シロカ SS‑MA351 は自動給水(バケツにためた水を吸い上げる)+分岐水栓対応で、分岐水栓がつけられないお宅でも使えます。コンパクト且つ価格を抑えたい方に最適。ステンレス庫内で清潔。
- アクア ADW‑L4A は40点収納、大型食器対応、ヒーター乾燥&高圧除菌、ステンレス庫内の清潔設計で、性能重視かつ庫内清潔さを重視する方におすすめ。
購入したパナソニック食洗機NP‑TA5‑Wのスペック
パナソニックの5人用食洗機の中から、一番シンプルな機能で価格が安いNP‑TA5‑Wを購入しました。
5人用の食洗機は3機種ありますが、サイズ、洗浄力は全て一緒です。
- コース選択 汚れレベル1・2・3 / スピーディー / 乾燥 / お手入れ
※乾燥なしで「洗浄のみ」もできます。
- 予約運転 「4時間後から」の運転のみ(細かい設定を希望する方はパナソニックNP-TZ500、シロカ、アクアの食洗機をおすすめします。)
- すっきりした外観で悪目立ちしない

パナソニックのNP‑TA5‑Wを実際に使ってみた感想
以前使っていたモデルより庫内が広く、たくさん食器が入ります。皿立ての上のかごを一段上にかけることができ、大皿も洗えるようになりました。

特に気に入ったのが、お弁当用のシリコンカップなどを洗える小物ケース。シリコンカップって、結構洗うの面倒ですよね。食洗機で洗おうとしても、水圧で飛ばされてしまってうまく洗えないでいました。


また、水筒ホルダーも便利です。我が家は毎日2つ水筒を洗うのですが、食洗機で洗うと茶渋もつかず、本当に楽です。

見た目がシンプルですっきりしているのもお気に入りです。食器洗いって、洗うのと同じくらい、乾いた食器を片付けるのが面倒じゃないですか。食洗機だったら、扉を閉めてしまえば中の食器が見えないので、急な来客時にも慌てずに済みます。

我が家ではほとんどスピーディーコースで洗浄し、終わったら扉をあけて乾燥させます。プラスチックのものは乾かないですが、それ以外のものは自然乾燥できます。
新しい機種に変えることによって少し静かになることを期待していたのですが、その点は変わらないどころかうるさくなったように感じました。セリフを聞き逃したくないドラマを見ている時などは、食洗機を回すのを後回しにしています。
実は設置する際に給水ホースの長さが足りず、アマゾンで長いホースを買いました。以前使っていた食洗機は給水ホースの接続場所が端に寄っていたので足りたのですが、NP‑TA5‑Wは真ん中だったため足りませんでした。

2mホースを購入しました。

食洗機で洗う際の注意点
食洗機は非常に洗浄力が高い家電ですが、つけ置きしてからセットするのをおすすめします。私が食洗機を使っていて、落ちないと思った汚れは以下の2つ
- ご飯茶碗
- グラタン、魚を焼いた鉄板のこびりつき
これらの汚れは水にしばらくつけ、こびりつきはスポンジなどでこすってから、食洗機に入れることで、落とすことができます。
カレーなどの油汚れはそのまま入れてもきれいに落ちるのですが、汚れの強い物をそのまま入れると食洗機の汚れにつながるので、全部のお皿を水につけて、ある程度汚れを落としてからセットするのがおすすめです。
手洗いの時と違い、油汚れと分ける必要がないので、そんなに手間ではないと思います。
食洗機の手入れ方法は簡単
以前使っていた食洗機は、実はほとんどお手入れしていませんでした。今回新しいものを手に入れたので、長持ちするようにしっかりお手入れして使いたいと思います。

残さいフィルターの掃除(週に一回)
残さいフィルターA・Bを外してブラシなどで水洗いします。

排水口カバー(月に一回)
排水口カバーを外して水洗いします。

庫内をお手入れモードで空運転する(月に2〜3回)
普段使っている食洗機用洗剤を2倍量入れ、お手入れモードで空運転します。
分岐水栓を自分で取り付ける
私は最初に食洗機を導入した際、自分で分岐水栓を購入し、取り付けを行いました。食洗機には分岐水栓はついてこないので、自宅の水道に適合する分岐水栓を調べて購入する必要があります。ご自宅の水栓に分岐水栓を取り付けられるかは、パナソニックの公式ページで確認できます。
取り付けは簡単にできたのですが、今回記事にするにあたり、水栓を外してみようと思ったら、固くて外せませんでした。分岐水栓を取り付ける際に強く締めすぎたのか、10年経って固まってしまったのか分かりませんが、古いお宅だともしかしたら水栓を外すのが難しいかもしれません。
一応、簡単に分岐水栓の取り付け方法を説明します。(水栓の種類によって違うようです。)
①水道の元栓を締めます。(我が家は水栓下の引き出し奥にありました。)

②水栓上のカバーを外します。(マイナスドライバーなどで引っ掛ければ簡単に外れます。)

③ネジを外し、ハンドルを取ります。


④モーターレンチでカバーナットを外します。(ここが今回の作業では回せずに断念しました。10年前につけた際は簡単に外せたのですが。)

工具はモーターレンチだけホームセンターで購入しました。

分岐水栓の取り付けはこちらのYouTubeが参考になります!「タジマの食洗機」
食洗機を購入した後のおすすめアイテム
我が家は洗剤は一番安い「フィニッシュ 強力洗浄パウダー」を使っています。食洗機用の洗剤は粉末タイプが一番洗浄力が高いです。洗剤は100円ショップで買った小麦粉入れに詰め替えて使っています。

また、水筒は食洗機対応のサーモスの真空断熱マグを使っています。水筒は食洗機対応じゃないと塗装が剥げてしまうのですが、こちらの水筒は3年使っても全く塗装が剥げていません。一度蓋部分が壊れてしまったんですが、蓋だけ購入することができたのもよかったです。

購入価格・最安値情報
Yahooショッピングがポイント還元率が高かったので、私はYahooショッピングで購入しました。
ソフトバンクやワイモバイルユーザーは、特にポイント還元が高いのでおすすめです!
まとめ|4人家族にぴったりの食洗機を選ぶなら、目的と暮らし方に合った一台を
10年以上食洗機を使ってきた経験から言えるのは、「一度使えば、もう手放せない」ということ。家事の手間を大きく減らし、手洗いよりも節水・衛生的という利点もあるため、家族の人数やキッチンの環境に合ったモデルを選べば、毎日の家事ストレスを劇的に軽減できます。
今回は、私自身が10年ぶりに買い替えた【パナソニック NP-TA5-W】を中心に、人気モデルの比較や設置のコツ、選び方のポイントもお伝えしました。
✔ 最大限の置き場所を確保して、できるだけ大きいサイズを選ぶ
✔ 乾燥・除菌といった機能面の違いは本当に必要かどうか
✔ 設置方法やタイマー機能は、ご家庭の使用の仕方を想像して選ぶ
「本当に必要なのかな」と迷っている方にこそ、一度試してほしい家電です。
気になるモデルが見つかったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
もし、ご質問、ご感想などありましたら、コメントでお寄せいただけるととても嬉しいです。
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